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特定看護師の特定行為によって現場はどうかわる?特定看護師の活躍の現場

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特定看護師の特定行為によって現場はどうかわる?特定看護師の活躍の現場

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2015年「特定行為に係る看護師の研修制度」がスタートしました。2022年8月現在、JA愛知厚生連の病院では16名の特定看護師が活躍しています。また海南病院は、2021年2月に厚生労働省の指定を受け「特定行為研修」を同年7月より実施しています。

今回はこの「特定看護師」についてご紹介します。

特定看護師の「特定行為」ってなに?

3つのメリット

01:患者…医師の指示を待たずにタイムリーに医療を提供することで、患者さんの早期の回復や苦痛軽減につながります!

02:看護師…患者のそばで観察する看護師が、いち早く必要な医療を提供することでチーム医療の推進や医療の質向上につながります!

03:医師…現場にタイムリーにかけつけることが難しい場面もあり、特定行為看護師に業務の一部を任せることで、医師の働き方改革にもつながります!

特定看護師にとって医療現場はどう変わる?

脱水を繰り返す患者Aさんの例で説明します。

【研修前】

  • 医師は脱水症状があれば報告するように看護師へ指示します。
  • 看護師は患者Aさんを観察し脱水の可能性を疑い、状態を医師に報告します。
  • 医師は状況を確認し看護師に点滴を実施するように指示をします。
  • 看護師は指示のもと点滴を実施し、医師へ結果を報告します。
  • 医師が外来や手術で対応中の時は、確認に時間がかかることがあります。

【研修後】

  • 医師は事前に作成した「手順書」により脱水症状があれば、患者Aさんへ点滴をするように特定看護師へ指示します。
  • 特定看護師は、患者Aさんを観察し、脱水の可能性を疑います。
  • 医師が事前に作成した「手順書」に指示された病状の範囲内であれば特定看護師の判断でタイムリーに点滴を実施し、医師へ結果を報告します。

※「手順書」に指示された病状の範囲外の場合は医師へ報告します。

なぜ特定看護師が必要なの?

団塊の世代が75歳以上となる2025年には、医療需要のピークを迎えると推測されています。これに備え、在宅医療とチーム医療のさらなる推進を図るため国は2015年に「特定行為に係る看護師の研修制度」を創設しました。国は2025年までに10万人の特定行為研修修了者を養成するために、養成機関を300カ所確保することを目標に掲げています。

次回の記事では、海南病院の取り組みを紹介していきます。ぜひご覧ください。

「特定看護師の特定行為によって現場はどうかわる?特定看護師の活躍の現場」

Kosei Interview 「特定看護師の育成と活躍フィールドを強化する海南病院の挑戦」特定看護師が活躍する現場 #01海南病院 特定行為研修

Kosei Interview「高度な知識と技術で、タイムリーに患者さんの苦痛を取り除く特定看護師」特定看護師の活躍する現場 #02海南病院 外科領域

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