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\JA愛知厚生連の医師が解説/不妊治療のおはなし

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\JA愛知厚生連の医師が解説/不妊治療のおはなし

子どもを授かりたい、と願ってもなかなか妊娠できないと悩まれるご夫婦が近年増加しています。

「不妊」とは、妊娠を望む男女が1年以上性生活を送っているのに、妊娠できない状態のことを言います。不妊症の原因のひとつに加齢がありますが、近年晩婚化が進んでいることから不妊は珍しいことではなく、検査や不妊治療を受けた経験のある方は増加しています。

不妊治療の正しい情報が分からず悩まれる方や、パートナーや周囲の理解が得られず治療に踏み込めない方たちもいるなか、社会全体で理解を深める取り組みが行われています。

今回は、この不妊治療についてお話しします。

01.これから不妊治療をはじめる方へ

まずは、不妊の原因を調べるために不妊治療を行っている医療機関にご夫婦・パートナーで受診しましょう。
不妊の原因が女性にある場合は産婦人科で治療を行い、男性にある場合は泌尿器科を受診していただく場合もあります。

※医療機関によっては初回は女性のみの場合もあります。

女性の年齢と不妊

年齢とともに、卵子の質の低下や産婦人科疾患が増加し、それに伴い妊娠率が低下します。不妊治療を考えたら早めに受診することをおすすめします。

02.不妊治療の一般的な流れ

不妊治療にはいくつかの種類がありますが、少しずつ高度な治療にステップアップして進んでいくことが一般的です。不妊の原因に応じて最適な治療法を選択することもあります。

検査

血液・超音波・精液検査などさまざまな検査を行います。
※不妊症の10~25%は原因不明とされています。(日本産婦人科医会)

一般不妊治療

タイミング法

超音波や基礎体温から排卵日を予測し性交のタイミングを指導する方法。

排卵誘発法
内服薬や注射薬によって卵巣を刺激して排卵を促す方法。排卵障害がある方に行うことが多い。

人工授精
排卵期に、採取した精液から成熟精子を洗浄・回収し、細いチューブから子宮内に注入する方法。精子に問題がある場合に行うことが多い。

生殖補助医療 

03で詳しく解説します。

03.生殖補助医療について

生殖補助医療(assisted reproductive technology :ART)は、卵子や精子、胚(細胞分裂を始めた受精卵)を取り扱うことを含むすべての治療・方法のことをいいます。

採卵

排卵誘発剤(内服薬や注射薬)を用いて左右両方の卵巣の卵子を育て、卵子が十分に成熟したタイミングで、針がついた超音波の器具で採卵を行う。

体外受精

シャーレの上に培養液と採卵した卵子を入れ、その上から精子を振りかけ、精子自らの力で卵子に侵入し受精させる。

顕微授精

顕微鏡下で細いガラス管でとった精子を卵子に注入し受精させる。体外受精で受精できなかったり、精子に不良がある場合に行うことが多い。

胚移植

受精卵(胚)を子宮に戻すこと。移植する胚は原則1個
※女性の年齢・胚移植回数等によって異なります。

胚凍結保存

剰胚(移植せず余った胚)を次回の移植のために冷凍保存する。

不妊治療のほか、産科・小児医療も提供しています。出産前後の高度な医療を提供する「周産期母子医療センター」や、NICU(新生児集中治療室)・GCU(回復治療室)・小児病棟がある「こども医療センター」があり、総合的なサポートを行っています。

今月の監修ドクター
こちらの記事はJA愛知厚生連広報誌「With5月号」に掲載されています

病院基本情報  

江南厚生病院

住所:愛知県江南市高屋町大松原137番地
電話番号:0587-51-3333(代表)
受付時間:8:00~11:00
病床数:630床
診療科:全36科

Instagramで当院のトピックスやお知らせ等を発信しています。ぜひご覧ください。

2023年4月1日発行「61号」の特集「不妊治療と向かい合ってみませんか?」では、生殖補助医療の現場を詳しくご紹介しています。ぜひご覧ください。

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