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\成人の6人に1人が発症の疑い/2型糖尿病のお話

医療のこと

\成人の6人に1人が発症の疑い/2型糖尿病のお話

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今月のテーマは「糖尿病」

食事をすると、だれでも血糖値は上昇しますが、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きにより、その上昇が抑えられます。糖尿病は、このインスリンの働きが低下し、血糖値が慢性的に高値となる病気です。長期間血糖値が高い状態が続くと、眼や腎臓、神経が障害される他、心臓病、脳卒中のリスクも高まります。糖尿病には、1型と2型がありますが、今回は糖尿病全体の95%を占める「2型糖尿病」についてお話しします。

2型糖尿病とは?

2型糖尿病は、インスリンの分泌に影響する「遺伝的要素」と不規則な食生活や運動不足などの「生活習慣」が重なって発症します。中高年に多いイメージがありますが、ここ数十年の生活環境の変化で若年層の患者数も増加しており、小・中学生にも増えています。食生活の乱れからくる体重増加が主な原因ですが、ジュースなどの多飲や運動不足も影響しています。

1型糖尿病はどんな病気?

自己免疫疾患などが原因で、インスリンを分泌するすい臓の細胞が壊れてインスリンが出なくなるため慢性高血糖状態となり糖尿病を発症します。

自覚症状がないまま進行。早期発見するためには?

糖尿病は高血糖の状態が続くと、口の渇き、多飲、多尿、体重減少といった症状が出る場合がありますが、ほとんどは自覚症状なく進行します。放置すれば、腎不全から透析になったり、視力低下や失明、下肢の切断に至る場合もあります。また、血管の動脈硬化が進行して心臓病や脳卒中を引き起こすことがあります。自分の体重が標準体重を上回っていると、血糖値の乱れにつながりやすくなるので、普段から体重を測り、増えないように意識しましょう。また、健康診断で血糖値の異常を指摘された方は自覚症状がなくても必ず医療機関を受診しましょう!

標準体重を計算してみよう!

標準体重(kg)=身長(m)×身長(m)×22

2型糖尿病の治療

2型糖尿病の治療の基本は、食事療法と運動療法により、適正に体重をコントロールし、インスリンの効きをよくすることです。食事療法と運動療法を2~3ヵ月続けても不十分な場合、経口薬や注射薬による薬物療法を行います。

食事療法

糖尿病または糖尿病の疑いがあると診断されたときから開始します。食事療法で摂取エネルギー量が適正に保れ体重をコントロールすると、インスリンの働きが改善します。薬物療法を行っている場合は、薬の量を減らすこともできます。

運動療法

効果的な運動療法は、インスリンの働きを高め、筋肉におけるブドウ糖などの利用を促進し、その結果、血糖値が低下しやすくなります。ウォーキングが理想的で、各食後30~60分頃から開始し、20~30分程度歩行することが推奨されます。高血圧の改善や骨粗しょう症の予防にも効果的です。

薬物療法/経口薬

日本では多くの経口薬が発売されています。2型糖尿病患者さんの病態に合わせて薬が処方されます。

注射薬

インスリンを投与する注射薬と、すい臓からのインスリン分泌を促進する働きをするGLP-1受容体作動薬があります。

こちらの記事はJA愛知厚生連広報誌「2023年 With8月号」に掲載されています。

病院基本情報  

江南厚生病院

住所:愛知県江南市高屋町大松原137番地
電話番号:0587-51-3333(代表)
病床数:684床
診療科:全35科

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