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\救急医が教える/<br>熱中症を防ぐ3つのポイント~Withコロナ~

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\救急医が教える/
熱中症を防ぐ3つのポイント~Withコロナ~

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総務省の統計によると、毎年4~5万人の方が熱中症で救急搬送されています。救急搬送患者の約58%が62歳以上の高齢者で、熱中症の発生場所1位は「住居内」です。高温・多湿の条件が揃う季節、室内で過ごす時間が多い方、暑い中でもマスクをして外出する機会がある方は特に注意が必要です。

熱中症になりやすい高齢者の特徴

①のどの渇きを感じにくい

②暑さを感じにくい

③汗をかきにくい

高齢の方は体温を下げるための反応が弱くなっているため、自覚が無いのに知らず知らずのうちに熱中症になる危険があります。

熱中症のしくみ

熱中症は、高温、多湿、風が弱いなどの環境下で、体温が上がりすぎてしまい、体内の水分や塩分のバランスが崩れることで起こります。

熱中症の症状

めまい・立ちくらみや大量の発汗から始まり、手足のシビレ・こむら返り・気分不快などの症状が出ます。進行すると頭痛・吐き気・倦怠感・虚脱感、さらに重症化すると意識障害・けいれん・運動障害(普段通りに歩けないなど)といった症状になります。

熱中症を防ぐ3つのポイント

  1. こまめな水分補給
  2. 室温は28度・無理せずエアコンを使用
  3. 屋外や周りの人と十分な距離がある場合は無理にマスクをつけなくてもOK

のどが渇かなくてもこまめに水分補給(塩分も含む)することが一番ですが、調子が悪いと感じたら早めに涼しい場所で休憩を取ることが肝心です。安静時には少しでも体温を下げるために、衣類を緩めて熱を放散しやすい状態にしましょう。「熱中症」は、屋外だけでなく室内でも発症するので、普段から室温を確認する習慣が大切です。

こんな時はすぐに病院へ!

自分で経口摂取が可能な状態で、かつ安静にしていることで症状が回復すれば良いのですが、自力で摂取できない場合は医療機関へ受診が必要です。意識がもうろうとしたり、吐き気がある場合は、患者に無理やり水分を与えると誤飲して肺炎を招く危険があるため、病院へ救急搬送して点滴による水分補給を行わなければなりません。

皆さん、熱中症に気を付けながら、暑い夏を乗り切りましょう!

基本情報  安城更生病院

住所:愛知県安城市安城町東広畔28番地

電話番号:0566-75-2111(代表)

病床数:771床

診療科:全39科

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