産婦人科                                      

  1. 平成29年4月現在、臨床経験豊かな7名の医師(日本産婦人科学会専門医)と、3名の若手医師が産婦人科全般にわたり診察に当たっています。
  2. 平成28年度
      • 分娩総数:667例(内 帝王切開術255例)
      • 婦人科手術件数:401例
      • 悪性腫瘍手術:48例
      • 内視鏡下(腹腔鏡、子宮鏡下)手術:83例
  3. 患者さんが、いかなる状況であっても、幸せを感じていただける様な明るく楽しい産婦人科を目指しています。
  4. 外来は、婦人科疾患と妊娠初期を診察する『一般外来(初診、再診)』と妊娠4カ月以降の妊婦を診察する『妊婦健診外来』、助産師による妊婦診察である『助産外来』、金曜午後の『産褥健診』に分かれています。また、各種検査(子宮鏡検査、コルポ診察、不妊症検査 等)・外来小手術(冷凍凝固術、外陰部小手術)を予約にて実施しています。
  5. 婦人科病棟は、5階西女性病棟45床の中に組み込まれています。

専門分野

婦人科一般

  • 良性疾患:子宮筋腫、子宮内膜症、卵巣腫瘍
  • 悪性腫瘍:子宮頚癌、子宮体癌、卵巣癌 等
  • 炎症性疾患:骨盤内感染症、性行為感染症 等
  • 不妊・内分泌疾患:不妊症、卵巣機能不全 等
  • 中高年女性のケア:更年期障害、骨粗鬆症、子宮脱 等
  • その他

産科一般

  • 正常分娩
  • 異常妊娠(流早産、多胎妊娠、骨盤位、子宮内胎児発育遅延、前置胎盤、合併症妊娠など)

産婦人科の指針

  1. 基本指針:常に患者さんの立場に立って、的確なインフォームドコンセントをとり、満足していただける治療を目指しています。
  2. 産科は、自然分娩を基本として、母乳哺育・母児同室を推進し、骨盤位や前回帝王切開既往妊娠に対しても、適応をみたせば経腟分娩を許可します。血液疾患・甲状腺疾患・糖尿病・腎疾患などの合併症妊娠に対しては、専門内科と連携をとりながら診察に当たっています。また、地域周産期母子医療センターとして、切迫早産、前置胎盤、妊娠高血圧症候群、胎児機能不全などハイリスク妊娠の母体搬送を受け入れています。
  3. 婦人科
    1. ①良性疾患・腫瘍:手術侵襲を少なくするために、積極的に内視鏡下手術を取り入れています。
    2. ②悪性腫瘍:早期発見、早期治療を心がけています。手術療法、化学療法、放射線治療をうまく組み合わせて、患者さんに適した集学的治療に努めています。
    3. ③不妊症:外来にて一般不妊症検査、排卵誘発、人工授精を行っています。また入院にて、内視鏡検査(腹腔鏡・子宮鏡)を行っています。
  4. 出血量が多く、輸血が必要と思われる手術症例に対しては、積極的に自己血貯血法を事前に行い対処しています。

婦人科悪性腫瘍の指針

 当科では、各婦人科がんの治療ガイドラインに準じ、手術療法・化学療法・放射線治療を中心とした標準治療を行っております。昨年度手術件数は656件、うち婦人科系手術は401件、その中で悪性腫瘍手術は48件(子宮頸がん14件、子宮体がん18件、卵巣がん13件、その他3件)でした。病期に応じ、患者さんの生活の質を考慮したより良い治療を目指しております。

子宮頸がん

 早期がんに対しては、子宮頸部の一部のみを切除する子宮頸部円錐切除術や、子宮のみを摘出する単純子宮全摘術を行います。やや進行したがんにはリンパ節の摘出や靭帯の広範囲な摘出を伴う広汎子宮全摘術を行い、場合によっては術後に放射線治療や化学療法を追加します。進行したがんでは放射線治療や化学療法が主体となります。

子宮体がん

 治療の基本としては手術療法を行います。子宮だけではなく、基本的には卵巣と卵管も同時に摘出します。卵巣・卵管は転移を起こしやすい臓器であり、がん細胞が体内に残っていた場合、卵巣から出るホルモンががんを進行させる可能性があるため、両側とも摘出することが一般的です。状況に応じてリンパ節も一緒に摘出したり、術後に化学療法や放射線治療を追加します。進行したがんで、手術が困難と思われる場合や高齢などで手術ができない場合は、化学療法や放射線治療を優先して行うこともあります。

卵巣がん

 治療の基本としては手術療法を行います。患側の卵巣だけではなく、反対側の卵巣、両卵管、子宮も同時に摘出し、大網と言われる脂肪組織やリンパ節の摘出も標準治療として行います。これは転移しやすい臓器を摘出するとともに、がん細胞の広がりを正確に診断する目的もあります。年齢が若く、将来妊娠を強く希望され、様々な条件を満たす場合は患側の卵巣、卵管と大網切除を行い、子宮や反対側の卵巣、卵管を残す手術を行うこともあります。
 術後治療として、化学療法を追加することがあります。また、進行がんでは少しでもがん細胞を減らす目的での手術を行うことや、化学療法を先に行ってから手術療法を行うこともあります。

医師のご紹介

氏名 役職名 免許取得 認定医・専門医
池内 政弘 病院顧問 昭和49年 日本産科婦人科学会・専門医
母体保護法指定医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医講習会修了
樋口 和宏 副院長兼第3診療部長兼
医療安全管理部長兼
周産期母子医療センター長
昭和59年 日本産科婦人科学会・指導医
日本産科婦人科学会・専門医
日本女性医学学会・指導医
母体保護法指定医
緩和ケア学会修了
臨床研修指導医講習会修了
名古屋市立大学医学部臨床准教授
木村 直美 産婦人科代表部長兼
周産期母子医療センター部長
平成4年 日本産婦人科学会・指導医
日本産科婦人科学会・専門医
母体保護法指定医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医講習会修了
若山 伸行 第一産婦人科部長 平成11年 日本産科婦人科学会・専門医
緩和ケア研修会修了
臨床研修指導医講習会修了
水野 輝子 産婦人科医長 平成19年 日本産科婦人科学会・専門医
緩和ケア研修会修了
小﨑 章子 産婦人科医長 平成21年 日本産科婦人科学会・専門医
緩和ケア研修会修了
高松 愛   平成23年 緩和ケア研修会修了
小笠原 桜   平成25年 緩和ケア研修会修了
原 茉里   平成27年 緩和ケア研修会修了
熊谷 恭子 (非常勤医師)   日本産婦人科学会・専門医
日本周産期新生児医学会・専門医
日本人類遺伝学会臨床遺伝・専門医
母体保護法指定医