緩和ケアのご案内                                      

緩和ケアとは

 「緩和ケア」とは、一言で言うと「身体や心の症状(辛さ)を取り除くこと」をいいます。「緩和ケア=終末、最期」というイメージを持たれておられる方もいらっしゃいますが、決してそうではありません。 身体のだるさや痛み、吐き気、息苦しさなど何らかの症状があると、身体の辛さだけでなく、日常生活(家事や仕事、友人とのつきあい)や心(不安)にも影響してしまうので、少しでも身体の症状を取り除くことがとても大切です。「緩和ケア」はどのような病気であっても必要なケアですが、悪性腫瘍(がん)や後天性免疫不全症候群を患った場合に起こる身体や心の症状(辛さ)は、その原因が複雑であるため、それを専門に行う「緩和ケア病棟」や「緩和ケアチーム」が存在します。

緩和ケア外来

 現在、当院の外来に通院していらっしゃる方、または他院に通院あるいは入院しているが、当院で緩和ケアを受けることをご希望していらっしゃる方を対象に緩和ケア外来(完全予約制)を開設しています。外来診療時間は以下のとおりです。ご希望の方は、医師、看護師にお申し出ください。他院に通院中の方の場合は、医師に当院緩和ケア科の外来受診をご希望である旨を伝え、当院の地域医療連携センターを通してご予約をお願いしております。

診療日時
毎週火曜日 14時00分~16時00分 完全予約制
毎週水曜日 14時00分~16時00分 完全予約制

※緩和ケア病棟入院をご希望の方は「緩和ケア病棟 入院申込方法」を参照ください。

※詳しいお問い合わせは、がん相談支援センター(0587-51-3346)にお電話ください。

 

緩和ケアチーム

 当院では、入院中の患者さんに対し、医師・看護師・薬剤師などの複数の医療従事者によるチームで行う緩和ケアを受ける方法があります。 緩和ケアチームは、医師、薬剤師、がん看護専門看護師、ソーシャルワーカー、理学療法士、栄養士で構成されており、週に1回、患者さんの病室に出向いてお話を聞き、主治医や病棟看護師とともに身体や心の症状を和らげる方法を検討しています。抗がん剤治療に伴う吐き気や痛みなど、放射線治療に伴う身体のだるさや痛み、がんの進行に伴う痛みや身体のだるさ、息苦しさなどの諸症状などについて相談を受けています。がんの治療がより楽に受けられるように、がんの進行による症状とうまく付き合いながら今までの生活が続けられるように、お手伝いさせていただくのが私たちの役割です。
なお、患者さんだけでなくご家族からの相談も受け付けています。

写真:緩和ケア

※ご希望の方は主治医または看護師まで申し出てください。

※詳しいお問い合わせは、がん相談支援センター(0587-51-3346)にお電話ください。


緩和ケア病棟

 痛みをはじめとする身体のつらさや心のつらさを和らげるように力をそそぎ、穏やかに生活する場となることを目指しています。

一般病棟と緩和ケアとの違い

一般病棟とは・・・

 悪性腫瘍(がん)に対して検査や抗がん剤投与、放射線、手術などの治療を専門に行います。そのため、検査や治療に詳しい医師や看護師が従事しています。悪性腫瘍(がん)に伴う身体や心の辛さの緩和を専門に行う緩和ケアチームが関わらせていただくことも可能ですが、週に1回のみの診察となります。

緩和ケア病棟とは・・・

 悪性腫瘍(がん)に伴う身体や心の辛さをとることを専門に行います。そのため、身体や心の症状を和らげることに詳しい医師や看護師が従事しています。がんの専門的な検査や治療が必要な場合は、一般病棟へ転棟していただくことがあります。そして、その人らしい日常の生活を送るようお手伝いさせていただきます。苦痛緩和のための処置や、骨転移痛緩和のための放射線治療等は緩和ケア病棟で行うことができます。
 病棟は全室個室で他病棟に比べて面会や入浴の制限は若干ゆるくなっています。「ご家族と一緒に過ごしたい」、「体調の良い日にお風呂入りたい」など少しでも家の生活に近づけるよう、お手伝いさせていただきます。
 なお、入院に際していくつかの条件をもうけさせていただいています。

 

  • がんの告知を受けていること、あるいはご家族が告知について否定的ではないこと
  • 緩和ケア病棟では、がん治療に関する抗がん剤治療、手術などの治療を受けていただくことができないため、それらが必要になった場合には、一般病棟に転棟していただくことについて了承されていること
  • 一般病棟との違いをご理解いただいた上で、患者さんもしくはご家族の方が緩和ケア病棟への入院を希望されていること
  • 症状が安定した場合は、在宅療養あるいは転院・転棟など状態にあった療養環境を検討する事について了承されていること
  • 入院して3か月経過した時点で状態が安定している場合、無料個室から有料個室へ移動することに了承されていること
  • 病状が急変した際に、患者さんを苦しめるような心臓マッサージや人工呼吸などを行わず、自然の経過で旅立ちを迎えるという方針について了承されていること

 

※一般病棟と緩和ケア病棟のどちらがご自身の身体や心の状態に適しているか、
どちらの医療が専門的に必要なのかによって入院する病棟も異なるわけです。

 

緩和ケア病棟の理念

  • 患者さんとご家族のための症状の緩和と生活を支援します
  • 人間として有意義に生き抜くことを支援します
  • 患者さんの自己決定を大切にします

緩和ケア病棟の入院目的

  • 身体症状や精神症状による苦痛を和らげ、家での生活に自信をつけるための入院(2週程度)
  • 在宅療養中の患者さんのご家族の休息を確保するためのレスパイト入院(1週間)
  • ゆっくりと療養し生き抜くための入院(2~3ヶ月程度)

緩和ケア病棟の設備


病室以外に、ラウンジ・ミニキッチン・面談室・洗濯室・介助浴室・
個別浴室・家族控室をご使用になれます。


 
全室個室です。各病室にテレビ・冷蔵庫(課金制)・洗面台・ トイレ・ソファを常設。
一部シャワーユニット、畳、ソファベッドの設置(有料4,320円/日)もあります。
 
音楽や季節行事を楽しんでいただけます。
 
8Fに位置しており、窓からは雄大な景色が広がっています。
屋上庭園では心地よい風に当たることもできます。

患者さんの生活を主体にした援助

食の楽しみ

 病棟内のミニキッチンでは家族の手料理をふるまっていただくことも可能です。 病室で召し上がったり、ラウンジで召し上がったりできます。また、患者さんの嗜好に合わせてお好きなものを召しあがれるよう食事制限はありません。嗜好品も自由です。

外出・泊

 住み慣れた家で家族や友人などと過ごすことは、患者さんにとって療養の励みになり、気分転換にもなります。症状があるから不安…でも少しだけでもいいから家に帰りたい…そんな患者さんの望みがかなえられるよう支援させていただきます。

面会

 ご家族や大切な方々が面会できるように、面会時間の制限をできるだけ少なくしています。

医療チームで力を合わせて援助

 緩和ケアには医師・看護師だけでなく、薬剤師や ソーシャルワーカー、理学療法士、栄養士など多くのスタッフが関わっています。いろいろな面から患者さんを支援していきたいと思っています。

 

入院申込方法と入院までの経過

※平成29年3月現在、診療体制の事情により、他の医療機関で通院あるいは入院されている方のご紹介を一時休止させていただいております。ただし、以下の方は受け入れ可能です。
①がん治療の目的で当院から他の医療機関に紹介させていただいた方
②近隣の診療所からのご紹介の方

 体制が整備されるまでの間、ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解・ご協力のほどよろしくお願い申し上げます。

※詳しいお問い合わせは患者相談支援センター(0587-51-3310(直通))にお電話ください。