放射線技術科
現在放射線技術科では34名のスタッフが業務にあたっており、放射線を用いた多種多様な検査を行っています。また、女性特有の検査や放射線治療には女性放射線技師が対応しております。当科の業務としては放射線診断と放射線治療に大きく分けられ、さらに専門部署(一般撮影、CT、MRI、アイソトープ、放射線治療等)に分かれています。
各部署では常に安心かつ安全に検査・治療を受けていただけるよう医療安全に取り組み医療事故防止に努めています。 近年、検査・治療技術の進歩に伴い医療被ばくも問題になっています。当科では被ばく低減を目指し、少ない放射線量で有益な検査・治療が施行できるよう知識の習得や医療技術の向上にも努めています。
放射線被ばくについて
放射線被ばくについては放射線取扱主任者や放射線管理士(日本放射線技師会認定)の資格を有したスタッフを配し、各種ワーキンググループの活動を通して検査で必要な放射線量の適正な管理を行っています。
地域の皆様に安心して診療を受けて頂けるよう検査・治療内容や被ばくについての疑問にお答えしています。ご不明な点がございましたら放射線技師までお尋ねください。
主な検査機器一覧
| 一般撮影装置 6台 | マンモグラフィー装置 2台 |
| 骨塩定量装置 2台 | X線テレビ装置 7台 |
| CT装置 3台 | MRI装置 3台 |
| SPECT装置 1台 | PET-CT装置 1台 |
| 血管撮影装置 2台 | 結石破砕装置 1台 |
| 泌尿器科X線テレビ装置 1台 | ポータブル撮影装置 6台 |
| リニアック(放射線治療)1台 | 外科用イメージ装置 4台 |
主な検査・治療の種類と説明
一般撮影室
一般撮影室では胸部、腹部、脊椎、関節、骨、乳房など の撮影が行われています。常に正確な撮影を心がけ診断価値の高い画像を提供できるよう心がけています。
- 小児の撮影では家族の方へ放射線防護エプロンを着て介助をお願いしています。撮影による被ばくの影響はありませんが、妊娠もしくは妊娠の疑いのある方は放射線技師にお知らせください。
マンモグラフィー
マンモグラフィーとは乳房専用のX線撮影の事です。乳がんの精密検査や検診に使用し、撮影は左右片方ずつ行います。良い写真を撮るために乳房を引っ張ってアクリル板ではさみ、薄く均一な厚みにします。これによって小さなしこりや、細かい石灰化が分かります。圧迫による痛みを感じることもありますが、時間は数秒で終わりますので少しの間ご辛抱下さい。
当院ではマンモグラフィー検診精度管理中央委員会による撮影認定資格を有した女性技師が撮影を行っています。
病院と健康管理センターのマンモグラフィー施設はマンモグラフィ検診精度管理中央委員会よりマンモグラフィ施設として適切であると認定されています。
- マンモグラフィーを安全に受けていただくために、次の方は医師または放射線技師へお知らせください。
- ペースメーカーや除細動器などを埋め込まれている方
- 豊胸手術をされている方
- 水頭症の治療にシャント手術をされている方
- 乳房温存治療をされている方*
*撮影に影響はありませんが、正確な診断を行う上で必要な情報となります。
一般X線TV検査室

一般TV室では造影剤を用いて臓器を観察しやすくして、形態的な診断が行われます。胃X線検査、注腸X線検査等の検査・治療が行われます。
- バリウム検査による胃X線検査を受け られる方で次の方は医師または放射線技師へお知らせください。
- ペースメーカーや除細動器などを埋め込まれている方
- バリウムを飲んでアレルギー症状が現れた方や気分が悪くなった方
CT
CT装置はX線と検出器を人体の周りを回転させX線の吸収の違いを利用し、濃淡像にして画像化しています。血管や病巣を見やすくするため造影剤を静脈に注射して撮影する場合があります。
- 造影剤を使用する場合は検査3時間前まで食事を摂らないようにご注意ください。但し、水分の補給は造影剤の副作用を抑えるために有効な対策となりますので、水分補給に心がけてください。
- CT検査を安全に受けていただくために、ペースメーカーや除細動器などを埋め込まれている方は医師または放射線技師へお知らせください。
MRI
MRI装置は人体を強い磁場の中におき、外から電磁波をあてたときに出てくる電気信号を利用して画像を作成する磁気共鳴画像診断装置です。人体の水素原子からの信号を画像化しています。
- 狭いドームの中に入り、長い時間、強い磁場の中で検査を行うため、次の方は医師または放射線技師へお知らせください。
- 体内金属を埋め込まれている方
- 閉所恐怖症の方
- 水頭症の治療にシャント手術をされている方*
*圧可変式バルブシャントはMRI検査後に、バルブの設定圧が変化する場合があり、圧の再設定を行う場合があります。
- MRIを受けられない方
- ペースメーカーを使用されている方
- 除細動器を使用されている方
- 神経刺激装置を使用されている方
- 骨成長刺激装置を使用されている方
- 人工内耳を使用されている方
- 可動性義眼(磁力で装着する義眼)を使用されている方
アイソトープ
放射性医薬品(放射線を放出する薬剤)を静脈に注射したり、飲んだりして体内に投与し、その体内から出てくる放射線をガンマカメラと呼ばれる検査用カメラで撮像し臓器の形態や機能を調べます。
PET-CT
人間の細胞は「ブドウ糖」をエネルギーとしています。がん細胞は正常な細胞に比べて約3~8倍のブドウ糖(エネルギー)を必要とします。そこで、ブドウ糖と似た働きをする検査薬(FDG)を体内に注射すると、正常細胞よりもがん細胞に多く集まります。このFDGからでる放射線を撮影することで、小さながんを見つけることができます。検査薬(FDG)は、がん以外の部位(脳や腎臓、膀胱)や、炎症が起きている部位にも集積します。よって全てのがんが見つかるわけでなく、診断が不得意ながんがあります。そのため、PET-CTで異常が発見された場合がんかどうかの確定診断のためにほかの検査(超音波や内視鏡など)が必要になることもあります。
- PET-CT検査を安全に受けていただくために、ペースメーカーや除細動器などを埋め込まれている方は医師または放射線技師へお知らせください。
血管撮影
血管撮影は脚の付け根や肘の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を入れて、頭や心臓、肝臓などの病気を血管内から治療します。
心臓の病気では狭心症や心筋梗塞の狭くなった動脈を、バルンと呼ばれる風船やステントと呼ばれる金属の筒を入れて動脈を広げる治療を行っています。不整脈の原因となる部位には高周波を通電して遮断する治療も行っています。
放射線治療
放射線治療はリニアックと呼ばれる高いエネルギーの放射線を出す装置を用いて、体の外からがん病巣に放射線を照射します。
治療期間は10~30日間ほど必要となります。毎日の治療を正確に行うために、「IGRT」(イメージガイド下放射線治療)という方法を行っています。IGRTは、治療直前にX線写真やCT画像を用いて位置の確認を行い、毎回、同じ場所に照射されるようにすることが出来ます。
当院では放射線治療の専門医、看護師、放射線技師(放射線治療専門放射線技師、医学物理士、放射線治療品質管理士)がチームを作って治療を行い、患者さんに優しく・安全で、より精度の高い治療を目指しています。






