放射線技術科                                      

放射線技術科 理念

「医療の質的向上に努め地域医療に貢献する」


部門紹介

 放射線技術科では34名の診療放射線技師が在籍しており、放射線診断から放射線治療まで幅広く業務に携わっています。
 病院の理念である「患者さんの安心と信頼を得る」を目標にして医療安全に取り組み医療事故防止にも努めています。近年、検査・治療技術の進歩に伴い医療被ばくも問題になっています。当科では被ばく低減を目指し、少ない放射線量で有益な検査・治療が施行できるよう知識の習得や技術の向上も図っています。
 放射線治療においては、来年度の予定で高精度放射線治療専用機(ラディザクト:トモセラピー最新鋭機)の導入も決定し、今まで以上に患者さんに対して安全でより精度の高い治療を行うことができるようになります。

「日本診療放射線技師会医療被ばく低減施設認定」

 日本診療放射線技師会認定の放射線管理士(3名)・放射線機器管理士(3名)や第一種放射線取扱主任者(5名)、医学物理士(3名)の資格を有したスタッフが、専門的な立場から安全な放射線検査の提供や装置の適正使用、放射線施設の管理に努めています。
 当院は平成27年8月1日に日本診療放射線技師会が推進する「医療被ばく低減施設認定」を全国で50施設目(東海3県では2施設目)として認定を受けました。


「医療被ばく相談を希望される方へ」

 私たち診療放射線技師は放射線に対して責任を持ち、被ばく低減と正しい情報開示を心がけています。
 地域の皆様に安心して放射線診療を受けて頂けるよう、検査・治療内容や被ばくについての疑問にもお答えするため「医療被ばく相談」を行っております。ご不明な点がございましたらお気軽に診療放射線技師までご相談下さい。


主な検査機器一覧

一般撮影装置 9台 マンモグラフィ装置 2台
骨塩定量装置 2台 X線テレビ装置 7台
CT装置 3台 MRI装置 3台
SPECT装置 1台 PET-CT装置 1台
血管撮影装置 2台 結石破砕装置 1台
泌尿器科X線テレビ装置 1台 ポータブル撮影装置 7台
リニアック(放射線治療)1台 外科用イメージ装置 4台
O-armイメージングシステム1台  

主な検査・治療の種類と説明

一般撮影室

一般撮影室 一般撮影室では胸部、腹部、脊椎、関節、骨、乳房など の撮影が行われています。常に正確な撮影を心がけ診断価値の高い画像を提供できるよう心がけています。

  • 小児の撮影では家族の方へ放射線防護エプロンを着て介助をお願いしています。撮影による被ばくの影響はありませんが、妊娠もしくは妊娠の疑いのある方は放射線技師にお知らせください。

低線量全脊椎撮影装置 EOS

一般撮影室 極めて低線量(従来の撮影装置の1/6~1/10の放射線量)で全脊椎から全下肢を2方向から同時に撮影することができる装置です。従来の撮影装置と比べ画像のひずみが少なく、より精密な画像データを得ることができます。そのため、脊椎や股関節の診断や手術の際に必要となる計測等が可能となります。

マンモグラフィ

マンモグラフィー マンモグラフィとは乳房専用のX線撮影の事です。乳がんの精密検査や検診に使用し、撮影は左右片方ずつ行います。良い写真を撮るために乳房を引っ張ってアクリル板ではさみ、薄く均一な厚みにします。これによって小さなしこりや、細かい石灰化が分かります。圧迫による痛みを感じることもありますが、時間は数秒で終わりますので少しの間ご辛抱下さい。

当院では日本乳がん検診精度管理中央機構による撮影認定資格を有した女性技師が撮影を行っています。

病院と健康管理センターのマンモグラフィ施設は日本乳がん検診精度管理中央機構よりマンモグラフィ施設として適切であると認定されています。

  • マンモグラフィを安全に受けていただくために、次の方は医師または放射線技師へお知らせください。
    • ペースメーカーや除細動器などを埋め込まれている方
    • 豊胸手術をされている方
    • 水頭症の治療にシャント手術をされている方
    • 乳房温存治療をされている方*
      *撮影に影響はありませんが、正確な診断を行う上で必要な情報となります。

一般X線TV検査室

一般X線TV検査室1一般X線TV検査室2 一般TV室では造影剤を用いて臓器を観察しやすくして、形態的な診断が行われます。胃X線検査、注腸X線検査等の検査・治療が行われます。

  • バリウム検査による胃X線検査を受け られる方で次の方は医師または放射線技師へお知らせください。
    • ペースメーカーや除細動器などを埋め込まれている方
    • バリウムを飲んでアレルギー症状が現れた方や気分が悪くなった方

CT

CT CT装置はX線と検出器を人体の周りを回転させX線の吸収の違いを利用し、濃淡像にして画像化しています。血管や病巣を見やすくするため造影剤を静脈に注射して撮影する場合があります。

  • 造影剤を使用する場合は検査3時間前まで食事を摂らないようにご注意ください。但し、水分の補給は造影剤の副作用を抑えるために有効な対策となりますので、水分補給に心がけてください。
  • CT検査を安全に受けていただくために、ペースメーカーや除細動器などを埋め込まれている方は医師または放射線技師へお知らせください。

MRI

MRI MRI装置は人体を強い磁場の中におき、外から電磁波をあてたときに出てくる電気信号を利用して画像を作成する磁気共鳴画像診断装置です。人体の水素原子からの信号を画像化しています。

  • 狭いドームの中に入り、長い時間、強い磁場の中で検査を行うため、次の方は医師または放射線技師へお知らせください。
    • 体内金属を埋め込まれている方
    • 閉所恐怖症の方
    • 水頭症の治療にシャント手術をされている方*
      *圧可変式バルブシャントはMRI検査後に、バルブの設定圧が変化する場合があり、圧の再設定を行う場合があります。
  • MRIを受けられない方
    • ペースメーカーを使用されている方
      *MRI対応型ペースメーカーは特別な条件下で検査可能です。
    • 除細動器を使用されている方
    • 神経刺激装置を使用されている方
    • 骨成長刺激装置を使用されている方
    • 人工内耳を使用されている方
    • 可動性義眼(磁力で装着する義眼)を使用されている方

アイソトープ

アイソトープ 放射性医薬品(放射線を放出する薬剤)を静脈に注射したり、飲んだりして体内に投与し、その体内から出てくる放射線をガンマカメラと呼ばれる検査用カメラで撮像し臓器の形態や機能を調べます。

PET-CT

PET-CT 人間の細胞は「ブドウ糖」をエネルギーとしています。がん細胞は正常な細胞に比べて約3~8倍のブドウ糖(エネルギー)を必要とします。そこで、ブドウ糖と似た働きをする検査薬(FDG)を体内に注射すると、正常細胞よりもがん細胞に多く集まります。このFDGからでる放射線を撮影することで、小さながんを見つけることができます。検査薬(FDG)は、がん以外の部位(脳や腎臓、膀胱)や、炎症が起きている部位にも集積します。よって全てのがんが見つかるわけでなく、診断が不得意ながんがあります。そのため、PET-CTで異常が発見された場合がんかどうかの確定診断のためにほかの検査(超音波や内視鏡など)が必要になることもあります。

  • PET-CT検査を安全に受けていただくために、ペースメーカーや除細動器などを埋め込まれている方は医師または放射線技師へお知らせください。

アイソトープ内用療法

 アイソトープ内用療法は、特定の細胞に集まる放射性医薬品(放射線を放出する薬剤)を静脈に注射したり、飲んだりして体内に投与し、体の中から放射線を照射する治療法です。
 当院では甲状腺機能亢進症に対する放射性ヨード治療、骨転移に対する疼痛緩和治療(メタストロン注)と、去勢抵抗性前立腺がんの骨転移治療(ゾーフィゴ静注)を行っています。

血管撮影

血管撮影 血管撮影は脚の付け根や肘の動脈からカテーテルと呼ばれる細い管を入れて、頭や心臓、肝臓などの病気を血管内から治療します。

心臓の病気では狭心症や心筋梗塞の狭くなった動脈を、バルンと呼ばれる風船やステントと呼ばれる金属の筒を入れて動脈を広げる治療を行っています。不整脈の原因となる部位には高周波を通電して遮断する治療も行っています。

  • 平成25年3月に全国循環器撮影研究会が定めた、被ばく線量低減推進施設の認定基準を達成していると認められ、「被ばく線量低減推進施設認定証」を受けることができました。

放射線治療

放射線治療 放射線治療はリニアックと呼ばれる高いエネルギーの放射線を出す装置を用いて、体の外からがん病巣に放射線を照射します。

治療期間は10~30日間ほど必要となります。毎日の治療を正確に行うために、「IGRT」(イメージガイド下放射線治療)という方法を行っています。IGRTは、治療直前にX線写真やCT画像を用いて位置の確認を行い、毎回、同じ場所に照射されるようにすることが出来ます。

 来年度導入予定の高精度放射線治療専用機(ラディザクト:トモセラピー最新鋭機)により、IMRT(強度変調放射線治療)を行う事もできるようになります。IMRTとは、がんの形、部位、大きさに合わせて照射量や放射線の強さを変化させることで、がん以外の正常組織への影響を減らすことができる治療法です。

 当院では放射線治療の専門医、看護師、放射線技師(放射線治療専門放射線技師、医学物理士、放射線治療品質管理士)がチームを作って治療を行い、患者さんに優しく・安全で、より精度の高い治療を目指しています。