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愛知病院
 

コラム先輩の声
 


   平成20年3月に大学を卒業してから早2年半が経ちました。JA愛知厚生連海南病院での2年間の初期研修を終え、現在そのまま海南病院腎臓内科に勤務しています。私なりに当院の魅力をお伝えできればと思います。
 海南病院は、名古屋の西、三重県との県境にある弥富市にあります。病床数553床ですが、海部医療圏の中核として名古屋西部から三重県北勢地方まで、広い範囲をカバーしています。地域の中核病院として症例も多様であり、特に救急外来では内科疾患から高エネルギー外傷まで幅広く対応することとなります。
 当院の研修は、研修必修化以前よりスーパーローテート方式を採用しています。1年次では、麻酔科・外科・整形外科・小児科・内科4科が必須となっており、あまり選択の余地はありません。その分、各科での研修の期間が十分にあり、腰を据えて研修できます。特に、1年次の内科ローテートは各科6週間ずつあるため、患者さんの入院から退院までの一通りの流れを経験でき、その科の上級医とのコミュニケーションもしっかりとれるように思います。2年次になると、必修科以外はほぼ選択できるようになり、選択の幅が大きく広がります。2年次のローテート表は研修医によって様々で、内科各科を満遍なくローテートする内科志望者から自分の志望科に必要な科を重点的に回る外科系志望者まで、それぞれの考えが生かされています。希望すれば、細菌検査室や生理検査室もローテートすることができます。
 私が当院での研修を希望した理由の一つは、雰囲気が良いということでした。見学時、研修医の先生が病棟でのちょっとした出来事を題材にあれこれ講義をしてくださった姿が印象的だったのを覚えています。実際に当院で研修してみて、上が下に教えるという屋根瓦方式が根付いているのを肌で感じます。病棟や救急外来で突然レクチャーが始まったり、雑談がいつのまにかミニレクチャーに変わったりすることもしばしば。1年次の頃は2年次研修医や上級医の知識に感動するばかりでしたが、後輩ができてみると教えることが勉強になっていることを実感しています。初期研修が終わってもそのままスタッフとして残る研修医が多い上に、医師100人程度という大きすぎない規模も手伝ってか、アットホームで研修しやすい雰囲気は当院の魅力の一つだと思っています。
 当院では、研修医が企画する定期的な勉強会や、そのときのトピックについての上級医からの突発的なレクチャーなど、研修医向けの勉強会も数多くあります。伝統となっているのは毎朝7時半からのMorning reportという30分の勉強会です。救急外来でみた症例を中心に、時には上級医のレクチャーも交えながら研修医主体となって開催しています。早朝からということもあり、寒くなるにつれて出席率が低下していくのが毎年の悩みとなっていますが、救急外来で悩んだ症例を振り返ったり、同期または専門医ならどう対応したか話し合ったり、時には失敗例を共有したり、貴重な機会となっています。また、勉強会という場を設けなくても、誰かが出会った興味深い疾患はあっという間に皆に広まります。研修医室や病棟で、皆で画像やカルテを見ながらわいわい議論する姿も珍しくありません。自分が忙しかったり余裕がなかったりするときでも、皆に引っ張っていってもらえるのは大きな強みのように思います。
 研修医の活躍の場ともいえる救急外来も充実しており、1次救急から3次救急まで、科を問わず様々な症例に出会えます。かといって忙しすぎることもなく、研修医主体である程度まで診断・治療を考えていける場でもあります。もちろん、サポート体制はしっかりしていますし、翌日フィードバックをいただくことも少なくありません。また、今年から救急部医師・看護師によるドクターカーの運用も始まりました。患者さんへの問診・診察で精一杯だった1年次当初から、次第に自分でアセスメントをするようになり、そのうち後輩に教えながら全体の状況も把握し、と周囲に支えられながらステップアップできたように思います。
 当院の研修医は1学年12人。出身大学は全国に散らばっています。出身が一つの大学に偏らないのも特長でしょうか。研修医は皆仲が良く、今でも仕事の話からプライベートまで相談できる心強い仲間です。
 2年間の初期研修を終えた今、自分の未熟さを実感しながら尊敬できるスタッフに囲まれて充実した毎日を送っています。研修を支えて下さった皆さんに感謝すると同時に、私が初期研修で得たものを少しでも後輩に伝えることができたら、と思っています。
 
 
 

kainan
※この文章は名大医学部学友時報平成22年10月号に掲載されました。
 

3年次 外科医員 男性
 海南病院の特色としては、手技についても知識についても教えるのが上手な上級医が多いことでしょうか。自分は外科志望でしたが、外科系のみならず内科研修中も熱心に指導していただきました。研修病院としての歴史が長いので、病院全体が研修医を理解してくれる雰囲気があると思います。救急外来も忙しすぎず、暇すぎず、といった感じで興味深い症例はじっくりと診ることもできますし、次から次へと軽症の患者さんを診まくらないといけないこともあります。症例数に困ることもないと思いますし、逆に多少体力などに自信がない方でもやっていけると思います。現在24人の研修医の内、女性が9人を占め、女性にも入りやすい環境だと思います。


3年次 内科医員 男性
 2年間の海南病院の研修もこの3月に修了しました。この病院に初めて見学に来たときの自分からは、想像もつかないほどの沢山の事柄を経験しました。楽しいことから、辛いことまで色々ありました。すばらしい病院は、勉強熱心な上司や、用意された勉強会もさることながら、楽しさを共有できる人がいること、辛いときに頼れる人がいることだと今、実感しています。初期研修・後期研修は大体どこの病院へいってもそれなりのことは一通り学べます。なかなか難しいかもしれませんが、見学のときには病院の雰囲気を感じ取ってそれを参考にするのも良いかもしれません。色々見聞きして、自分にマッチする病院を探してください。


2年次 研修医 男性
 現在研修している外科での1日を記載します。担当患者さんは、基本的には外科研修期間中(8週)に1人とあまり多くはありません。日常の業務は、手術の第2助手がメインとなります。ただし、外科の場合は、自科麻酔が多くありますので、挿管・抜管もやらせていただいています。また、当院では昼間の救急車のファーストタッチが1・2年目となりますので、1週間に1回は平日の午前か午後にERにいる時間があります。また、週1~2回は、午後5時からの当直が回ってきます。


2年次 研修医 男性
 海南病院は病床約500床で、地域の拠点病院としての役割りを果たしています。ですからcommon diseaseが沢山見られ、特に夜間の救急外来では、風邪の患者さんからCPAまで非常にバラエティに富んでいます。働き始めたころは様々なことが初体験で不安もありましたが、必ず上級医と一緒に診療を行い、どの先生も教育熱心で気軽に相談できるので非常に働きやすい環境だと思います。


4年次 内科医員 男性
 海南病院は東海地方きっての教育病院です。若手から各科部長までもが教育熱心で、かつ教育専門の非常勤講師もみえ、マニュアルにとどまらない奥の深い臨床を学んでいます。以下具体的な 診療・教育体制について述べます。
● 日常診療:研修医は副担当医として患者さんを担当し、診療方針決定を指導医の下に行います。患者数は各研修医に応じてコントロールされ、一人一人の患者さんに関してしっかり学べます。
● 救急外来:1次から3次までが対象で、トリアージから重症患者のmanagementまでを行えます。 患者数は十分でやや多い印象です。また必ず研修医以上の上級医がついてくれます。
● 勉強会:毎日、7時30分からのMorning Report(救急外来時の症例検討)や、勤務のある土曜日、研修医全員を集めて2年次が1年次を教えるアルドレクチャーがあります。外部から指導医を招き、プレゼンテーションをして指導を仰ぐAttending Roundは貴重な機会でとても勉強になります。その他研修医の発案で始まる勉強会に、上級医の先生方が積極的に参加・指導してくださいます。


4年次 内科医員 女性
 若手内科医の外来の仕事に、救急当番があります。内科系救急患者さんの最初の対応医として診療にあたれる極めて有意義な外来経験です。さらに、入院後の受け持ちになり、退院までの経過、医療の全てを責任もって見届けることができます。救急当番で実践をつめば、どんな状況であっても的確な判断が可能となるはずです。
 忙しいですが、年に1回の病院旅行はお楽しみです。もちろん思いっきり羽を伸ばしてリフレッシュします。去年はシンガポール、今年はバリ島に行きます。海南病院は、ここ何年間に研修医、若手医師の数も増え、院内は活発でアカデミックな雰囲気です。都会から少し離れた田園地帯の病院ですが、インターナショナルレベルを目指して頑張っています。


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