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院長 山本直人  

 日頃より、地域の皆様方にはいろいろご支援、ご協力をいただきありがとうございます。

 昨年も、地域基幹病院として、海南病院が地域医療に全力を注ぐことができましたのも、様々な方々のご理解の賜物と感謝申しあげます。医療崩壊という言葉が、さまざまな機会でとりあげられ数年過ぎましたが、愛知県だけでなく、全国的にみればまだまだとどまるところまで至っておりません。また、社会保障をはじめ、経済、教育、環境、安全な暮らしまで脅かされ、私達の国の行く末の出口が見えぬ一年かと感じられました。 今年こそ、少しでもよりよき兆しが見え、日本が誇りを取り戻せる年にしたいものです。

 とはいうものの、昨年も、全国的にメディアで取り上げられ、救急医療での多重拒否(いわゆる、たらいまわし)、周産期医療でのお産の問題など、医療人として心を痛める報道が多くなされており、現状の医療提供体制を鑑み、国も様々な対策を立てつつあるものの、これで医療再生、再構築にすぐにつながるとは思えません。地域の皆様方とともに様々な視点より地域医療のあり方を考え、私も病院長として、広く地域全体を見据え、医療や介護における緊急課題には迅速に取り組み、地域医療提供体制の再編ネットワーク化などを考えていきたいと思っております。是非、皆様方からもご意見、提言などいただければ幸いですし、昨年より海部地域の医療と健康を推進する協議会として、住民の方々との協同活動もさせていただいております。

  海南病院は、先人の方々の大変な努力もあり、創立70数年の歴史を刻むことができました。この誇り高き伝統を受け継ぎ、さらに進化した海南病院であるべく、職員一同チーム力を発揮し、医療・保健・福祉の包括的提供ができ、さらに安心、安全で質の高いレベルをめざしてまいりたいと考えます。そのためにも、海南病院は従来より提唱しております、患者参画型医療(患者さんも、医療チームのひとりとして、参加していただき医療をすすめる)をさらに推進し、固い「絆」、「信頼」のパートナーシップのもと、素晴らしい医療ができますように、おひとりおひとりと真摯に向き合っていきたいと思っております。厳しい医療現場ではありますが、だからこそ、和のある、なごみ、笑顔、優しさ、たすけあいの病院文化を醸成し、さらなる進化を追求してまいります。本年より始まる海南病院大型施設整備は、先人・先輩を含む私たち長年の夢の実現ですし、地域社会の大きな期待と信頼を背負っております。職員一同、誇りをもって社会貢献ができますよう、精進をつづけてまいります。どうかよろしくお願い申し上げます。
院長 山本 直人
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