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ドクター登場

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がんの免疫療法について

宇都宮節夫

江南厚生病院
通院治療センター長 兼 腫瘍内科代表部長
宇都宮 節夫

免疫はがん細胞を取り除いている

免疫とは、細菌やウィルスなどの病原体から私たちの体を守る仕組みのことです。免疫細胞は体に侵入した細菌やウィルスなどを攻撃して取り除いています。また、免疫細胞はがん細胞も攻撃しています。私たちの体の中では毎日数千個のがん細胞が発生していますが、免疫細胞ががん細胞を取り除いて、がんの発症を防いでいるのです。

がん細胞は免疫細胞の攻撃をかわす

免疫細胞はがん細胞を攻撃しますが、強すぎる攻撃は正常の細胞も傷つけてしまいます。このため免疫細胞には攻撃を止めるためのブレーキが備えられています。このブレーキを「免疫チェックポイント」といいます。ところが、がん細胞はやがて「免疫細胞のブレーキ」を利用できるようになります。がん細胞は免疫細胞の攻撃をかわすようになり、ついにがんは発症するのです。

新しい免疫療法「免疫チェックポイント阻害薬」が注目されている

がんの三大治療(手術、放射線、抗がん剤)に続く、第四の治療として新しい免疫療法が注目されています。新しい免疫療法「免疫チェックポイント阻害薬」は「免疫細胞のブレーキ」を守る薬剤です。「免疫チェックポイント阻害薬」が「免疫細胞のブレーキ」を守ると、がん細胞は「免疫細胞のブレーキ」を利用できなくなります。そして、攻撃を止めていた免疫細胞は再びがん細胞を攻撃するのです。「免疫チェックポイント阻害薬」は肺癌や胃癌などの様々ながんに対して効果があることが証明されています。

効果がない免疫療法

免疫療法にはいろいろな種類があります。すべての免疫療法ががんに効果があるわけではありません。丸山ワクチンや免疫細胞療法(活性化リンパ球療法)なども免疫療法の一種ですが、今のところがんに対する効果を証明できていません。これらの免疫療法は新しい免疫療法「免疫チェックポイント阻害薬」とは全く別な治療法なので注意してください。

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